映画をみにいったんですよ

という話。

9/8(金)、シティーハンターの新作映画が公開されました。ファンとしてワクワクしながら座席を予約し、舞台の地に訪れ、中央前列に座りました。

 

その感想を、書かせてくれ。

 

 

※今日の記事は前半・後半の構成にしています。まだ見てない人でも安心のの前半。見た人向けの後半にわかれています。

とはいえ前半も、ストーリーの展開と関わりのない部分に関する記述はしてるので、なんの情報も入れたくないぜ!な感情が強火の方はここでおわかれです。また次の記事で会おうね。

 

 

 

 

 

シティーハンター感想・前半戦】

 

いやーーー!面白かった!アクションシーンが見どころ満載。

長年続くジャンルなこともあり、キャラクターの動き方への安心感が強い。この展開ならあれは入れてほしいよね!のツボをちゃんと押さえてられていると思いました。かといってファン以外を置いてけぼりにしているようなこともなく、それでいて説明的でもなく、説得力のある「シティーハンターの空気」を味わえる作品でした。おおまかには「今からでもわかるシティーハンター」な構成をしてるんですが、それにしては獠の過去に触れたりそれぞれのキャラクターの関係性についての説明には乏しく、ちゃんと理解したかったら原作読んでね、でも理解しなくても楽しめるよ、といった空気感でした。わざわざ冴子と槇村の関係を説明しないけど、あぁ昔愛し合ってたんだなぁ、ってわかるみたいな。

そして悲しいかな時代の流れ。性的である表現 はたとえ下ネタであろうと淘汰される傾向にあるようで、ややマイルドなもっこり表現となっておりました。もっこりのワードはちゃんと出てくるし使われるんだけど、もっこりで攻撃を躱してもっこりで腕立て伏せするような、セリフ以外のもっこり描写はありませんでした。ただ下ネタにキャッキャしてるわけじゃなくてさぁ、あれだけ無尽蔵に満遍なく女性に対するもっこりをアピールしておきながら香にはそうならない、イコール香に対する信頼や関係性、感情に重きを置いてるところが好きなのでちょっと悲しい。もっこりしてこそ冴羽獠だし、それをハンマーで殴ってこそ槇村香なんだぞと。今後時代の流れでハンマーの描写も規制されたらそれはもうシティーハンターではないな、と思ってしまうな。

とはいえ全体的な感想としては面白かったです。アクションはかっこいいし、音楽やSEは派手だし、リョウちんはかっこいい。ファンとシティーハンターの良質な再会作だった、という感想で前半を締めくくらせていただきます。

続く後半戦はちょっと行間あけるね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

シティーハンター感想・後半戦】

※まだ見ていないよ、という方は見ないでね、ネタバレ満載です。

※見てないけどそもそも見に行く気もないよ、という人も、見てないくせに私の観点からの印象だけで知った気になってほしくないので見ないでね。この記事は私が書きたいことを書いてるだけで、その魅力を余すことなく書いてるわけじゃないからほんとうに……見ないで……。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、一言目として。

 

もっとイッチャイチャせんかい!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

今作、リョウと香の信頼描写が薄いぞ!!!!!!!!!

殴る、避けない、ハンドルを任せる、そういうのももちろん信頼描写なんだろうけどそうじゃなーい!!!!!もっと!!!!!!!もっとわかりやすく信頼しろ!!!!!シティーハンターは二人組!!!!!パートナーなの!!!!!!!!圧倒的にリョウちんにシティーハンターを担わせすぎている!!!!!!!!!!!香は雑用じゃないんだぞ!!!!!!!!直接的にイチャつけわかりやすく信頼を描写しろとなるとそれはそれでまた話が違うんですが(複雑なファン心理)それでも引き金を預けられるような関係性の描写はしてくれなくて、比例して香の魅力がちょっと乏しかったのが残念です。いやちゃんと魅力的ではあったんだけれど、そんなもんじゃないでしょうがみたいな。エンジェルハートの神格化された超常現象聖母みたいな香を出せとは思わないんだけど、シティーハンターの片割れ、ではなく、シティーハンターのサポート役、に収まっている香というのはちょっと悲しい。

というのが第一の感想です。香→リョウも、リョウ→香も、背後で聞いてたり心配してたりで「アイツなら大丈夫さ」みたいな言外の信頼もなくてそれが悲しい。リョウが香に頼っているというか……直接的にではなく、言外に甘えているのが好き。甘えてるっていうとまた表現が違う気がするなぁ。安心して任せている。とか。そんなかんじ。そこだけ残念でした。

それからもっこりの話〜〜〜〜前半でもっこり描写云々を書きましたが、ユニコーンもっこりさせてどうすんじゃい!!!!!!!!!!!!!!バナージくんもそりゃ落としたくもなるわ!!!めちゃめちゃ笑いました。映画感で音を殺して笑うのちょっと苦しかったわ。漏れ聞こえる周囲の笑いもたのしかったです。新宿やらお台場やら、実際の土地の描写多かったの面白かったな〜〜あそこじゃーん!みたいな。でもこれ私が地方勢だったらちょっと反感持ったかもなって思った。場所描写がサラッとじゃなくて多過ぎるんだもん。それから描写が現代になったなぁ。描写といえば終始シートベルトが気になった。あいつら絶対シートベルトしない。シートベルトしなくていい時代だったんだよってわかるけどめっちゃ現代描写しといて効く言い訳じゃないんだよーー。創作物として受け入れるけど、でもシートベルトの指し口とかは描写してるのに!!?!?っていうのがどうしても頭の片隅に疑問符が残り続けてしまって、結果映画への集中を無駄に乱してしまったのが悔しい。

戦闘もねぇ。緩急の付け方といったらいいのか起承転結といったらいいのか、描写のテンポがわたしに合ってなくてちょっと見ながらダレてしまった。まだ終わらんの?いつ決着つくの?って。拮抗した熱い戦い!といえばそうだし、BGMにはめ込んでるのも面白い試みだと思ったし、かっこいいシーンは多かったけど、見ていてちょっと疲れてしまった。アンジーちゃんの呼び方だって最初は伏線っぽい強引さだったけど明確な回収はなかったし、とーちゃんの説明不足解釈不一致感も気になったし、肉じゃがは教えてほしいと言ったそれっきりだし、キャッツアイは防壁つよつよにした割に襲撃されることもないし、こう、伏線かな?って思ったものすべてが「伏線じゃないが??」って言われてるような、微妙に絶妙にほしい描写がなくてかっこいいとこ(製作の見せたいとこ)だけ腹いっぱい食わされたなぁという感覚です。あと兄弟イチャつきすぎやろ。兄弟の信頼描写そんなに書くならそれを裏付ける過去とかもうちょいあってほしかった。アンジーちゃんもそうだけど彼らの背景描写がほんと少なくて同情できる要素が少ないんだよなーーー!!空港お迎えして子供ビビらしたり一緒にカップラーメンすするよりももーちょい彼らのパーソナルを見せる表現方法ってあったと思うんよ。あの3人に関して、可哀想だとは思うけど、泣けるかっていったらそんなに……。悲劇的なドラマというわけじゃなくてただ巻き込まれて可哀想だなぁ、に帰結してしまった。彼らが人間的で、押し付けがましい悲劇ドラマじゃないという表現をするなら、人間らしさとADM使用後の変化にもっと差をつけるとかできたと思うんだよ……。その描写が無駄じゃないならちゃんと生かして魅せてくれ、って思う。

最大の感想として、すっごい賛否両論がありそうで言葉に悩むんだけど、声優さんはもう無茶だと思う……………。無理しないで…………。誰がどの人かっていうともう全体的に、となるんですけど、お腹に力をいれないとキャラクターの声にならないのかなって思っちゃうくらいもう違和感になってしまった。このキャラクターの声じゃない。声色は確かに同じけど、このキャラクターはそんな話し方はしないんだ、みたいな。セリフにかける尺も長い。私自身がボイスアクターというものにそこまで強い思い入れを乗せる性質がないので失礼な言い方になってしまうんだけど、冴羽獠、槇村香、その他キャラクターを表現できるに足る人はいっぱいいると思うんだよ。役者は役者であってそのキャラクターではないので、演じることをしてほしいんだ。そのキャラクターを表現しきれないならもう違うんだと思うよ……。その声で演じられたキャラクターが愛しかったことはもちろんだけど、愛しいキャラクターの老いた声を聞くのは終始苦しいなと思ってしまった。まぁ変更したら賛否両論あると思うし、ずっと同じ方が声をあててくださるのはファン心理として嬉しいものは間違いなくあるんだけれど、でもだからってキャラクター表現に無理がある人にやり続けることを強制するようなファンもファンとしてどうなんだって思っちゃうよ。そこに文句言う人はじゃあ原画、監督、音響、着色、主題歌のどれかひとつの変更にも文句言えよって思う。キャラクターをつくるたった一要素が変わったところで、キャラクターの本質は変わらない。

 

はぁ。批判文としてとられたら悲しいので免責かいとこ。

この感想はすべて私個人の感想であり、レビューでも意見対立を煽りたいでもなくただの感想です。書けてない魅力だって山ほどあるからこの感想が今作のすべてではありません。映画を見た何千人もの人が存在する中の、その中のたった一人が思ったことを個人のブログに書いてるだけで、そこに主義主張はありません。どこかに引用して自分の言いたいことに利用したり、文句つけるのはやめてください。

私の感想は私の感想!お前の感想はお前の感想!握手!

 


総合的な感想として言うけど、今作のシティーハンターはいい作品でした。楽しかったし嬉しかったし面白かったしかっこよかった。好きな人に一から十まで完璧であれと思うような夢見る女ではないので、上にかいたことを含めても楽しかったし人にオススメできる作品だというのは胸を張って言います。書きたいことがやっぱり言いたいことになってしまうので内容がネガティブに寄ってしまっただけで、オススメ布教文章と銘打ってるわけでもないので一個人の感想として読んでください。

 

 

 

 

あーあとさー!1個だけ!これは明確に批判として言うよ!

血まみれになったリョウの顔、水にざっぱーんしまあとも血まみれなのはどういうことじゃい!!1回水にザパっただけで血が取れにくいのはわかるけど!全く同じ血まみれ具合なのはどういうことじゃい!!

あと血が目に入ってるの心配だ!わざわざ白目も赤くして瞳の色も変えてたけど心配になったぜ!!!!!めっちゃかっこええ装弾シーンもいいけど冴羽獠なら視力は大事にしてくれ!!!!!!

 

 

おしまい。